ペアローンの仕組み
住宅ローンをどう組む?
ペアローンの仕組みとメリット・デメリット
「住宅ローンを自分一人で返済し続けられるか不安」、「収入だけでは希望の住宅資金をカバーできないかも」と悩む方は多いのではないでしょうか。特に共働きのご夫婦なら「二人でローンを組めないか」という相談もよく耳にします。
実際、住宅ローンは一人だけで組む方法以外にも、夫婦や親子で協力して借りる選択肢もあります。その一つが「ペアローン」という仕組みです。今回はこのペアローンについて詳しく解説します。
ペアローンとは?
ペアローンは、夫婦や親子がそれぞれ住宅ローンの契約者となり、二人で借入を行う方式です。これにより、個人でローンを組むよりも借入金額が増やせるため、希望の住宅を購入するための資金調達がしやすくなります。特に共働きで安定した収入がある場合は、二人の収入を最大限に活用できます。
ただし、ペアローンにはメリットだけでなくデメリットもあります。しっかりと理解し、自分たちのライフプランに合った選択をすることが重要です。
ペアローンのメリット
1. 借入額を増やせる
夫婦がそれぞれ住宅ローンを組むことで、個別のローンよりも高額の借入が可能です。収入が二人分ある場合は、より高い物件に手が届くかもしれません。
2. 住宅ローン控除の節税効果が2倍
夫婦二人がそれぞれローンを組むため、住宅ローン控除がそれぞれに適用され、節税効果が高くなります。単独ローンや収入合算型よりも、税金面でのメリットが期待できます。
ペアローンのデメリット
1. 収入減少のリスク
どちらか一方の収入が減ったり、仕事を辞めたりすると、もう一方が二人分のローン返済を担う必要が出てきます。これが長期的な返済計画に影響を与える可能性があります。
2. 諸費用が2倍かかる
ペアローンはそれぞれが個別に契約するため、融資手数料や保証料、登記費用などが二重にかかります。単独ローンに比べると、初期費用の負担が増えることは覚悟が必要です。
ペアローンが向いている人
ペアローンは、特に共働きで両方とも安定した収入がある夫婦におすすめです。お互いが返済能力を持ち、無理なく返済を続けられる見通しが立てば、ペアローンのメリットをフルに活かせます。
ペアローンは大きな借入ができる反面、リスクも伴います。二人の将来の働き方や収入の変動を見越して、慎重に判断することが大切です。